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保育士の保護者対応は重要!連絡帳の書き方や相談対応も解説します

保育士の保護者対応は、子どものケアと同じくらい大切なお仕事です。例えば子どもの成長具合を伝えたり、食べ物の事や躾を家庭と連携することもあります。

保育士は、保護者にとって大切な子どもを預かってもらう親代わりです。そのため、中には過大な期待をされる保護者の方もいます。大切なのは、送り迎え時や連絡帳のコミュニケーションを通じて、お互いの信頼関係を築くことです。

ただし保護者対応は経験が必要でもあり、若手の保育士には負担が大きいのも事実です。そして些細なことでトラブルになったり、関わることがストレスになることもあります。

そこで今回は、保育士の保護者対応について、どうすればいいのかを解説します。

 

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1. 保育士の保護者対応の重要性

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C子

私、連絡帳を書くのが苦手で…業務連絡みたいになってしまいます。どんなふうに書いたらいいですか??

連絡帳は保護者とのコミュニケーションの一つだから、とっても大事な仕事だよね!この記事では連絡帳の書き方のポイントと文章例について解説してるよ!

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B子

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C子

ありがとうございます!私も保護者の方に信頼される保育士を目指します!!

園児を預けている保護者にとって、自分の家の子どもが保育園でまわりの園児と仲良くやっているか、ケガやトラブルはないかといった不安は尽きないものです。そういった不安を抱かせずに、「あの先生に任せておけば大丈夫」と保護者に信頼してもらうことは、保育士という職業にとって一番重要なことの一つです。

そういった保護者の信頼を得るためには、常日頃の細かな取り組みが欠かせません。保護者との信頼関係を築くことで、あなた自身が不安なく仕事に全力投球できるようにもなります。

 

2. 保護者と信頼関係を築くポイントとは

保育士の保護者対応

保育園に園児を預けている保護者と信頼関係を築く重要性は理解できても、具体的にどうすればいいのでしょうか。ここからは、その具体的対応策をみていきましょう。

2-1. 送迎のタイミングを活用する

仕事の中で園児の保護者と会えるのは、送り迎えのタイミングです。保護者と積極的にコミュニケーションを図るために、このタイミングを大切にしましょう。

例えば笑顔で挨拶をし、お子さんが元気に過ごしている様子や、最近成長が感じられる具体的な変化についてお伝えします。そうすることで、保護者も先生と顔を合わす機会が、楽しみになってくれます。「この先生は子どもの面倒をよくみてくれている」という感謝の気持ちが、先生と保護者の信頼関係の基礎になります。

2-2. 子どもの気になる行動などのマイナス面の共有も大事

日々の連絡帳は、基本的には子どものプラス面を書いてあげるスタンスで大丈夫です。ただプロの保育士としては、気になる点があったり、子どもに問題行動があった場合、そういったマイナス面も保護者と情報共有することも大事です。

その場合は、事務的ではなく、口頭で丁寧に柔らかく伝えることがとても重要です。どんな保護者も自分の子どもの欠点を指摘されるような行為は好みません。「一緒にお子さんを育てていきましょう」という姿勢が感じられる伝え方で、印象は変わります。

2-3. クレーム対応は信頼関係を築くチャンス

自分なりに一生懸命仕事に取り組んでいても、人間ですからミスは発生します。また想定外のトラブルが発生することがあります。その結果、保護者のクレームに発展することがあります。重要なのは、そういった事態になっても感情的にならず、冷静に対応する姿勢です。以下に、クレーム対応のポイントを記します。

<保護者のクレーム対応のポイント>
① まずは保護者の話に耳を傾け、最後まで丁寧に聞く
② 保護者の主張に対して、決して反論しない
③ 安易に謝ったり、謝罪しない
④ 双方にとってベストな解決策を見出せる努力をする

 

3. 保育園の連絡帳が果たす役割とは

保育士 保護者対応

3-1. 連絡帳は子どもの成長記録

保護者との信頼関係を築く上で、重要な役割を果たすのが連絡帳です。この連絡帳は、子どもの成長記録であり、現場の報告書です。保護者は、連絡帳を見て、自分の子どもの保育園での様子を想像し、安心します。

では、保護者が連絡帳でチェックするポイントとは何でしょうか。そこを理解していると、保護者との信頼関係も築きやすくなります。以下にポイントを記します。

<保護者連絡帳を見るポイント>
① 自分の子どもは、誰と仲が良く、よく遊んでいるのか
② 今までできなかったことができるようになった事とは、何か?
③ お昼寝は十分寝れているか?
④ 好き嫌いなくちゃんと食べているか?

3-2. 園児の交友関係は重要な情報

保育園で仲の良い友達関係がわかると、その親ともママ友になり、お休みの日に一緒に行動をともにするケースもあります。そういう意味では、園児の交友関係は保護者にとって、大事な情報です。

また保護者が一番嬉しいのは、子どもの成長です。今までできなかったことができるようになっていくその成長の姿こそ、育児のモチベーションの源です。そこはできるだけ具体的に連絡帳に書くことで、保護者とのコミュニケーションのテーマにもなります。

お昼寝に関しては、子どもの睡眠度合いが、帰宅後のスケジュールに影響することがあります。例えば、子どもが寝付けなかった場合、早めに食事をさせて、寝かせようと考える親は多いでしょう。連絡帳に書くお昼寝情報は、保育園から家に帰った後の対応に関係してくるのです。

 

4. 具体的な連絡帳の書き方

具体的な連絡帳の書き方

4-1. 連絡帳に書くポイントとは

連絡帳を書く上で、まず一番押さえておきたいポイントは、具体的な事実関係が誰でもわかるように書くということです。つまり、5W1Hを必ず意識して書きましょう。

<連絡帳で押さえるポイント>
① いつ/When
② だれが/Who
③ どこで/Where
④ なにを/What
⑤ どのようにしたか/How

これらの要素をもれなく書いていくことで、保護者が園での子どもの状況を正確に把握できる文章になります。書くトーン的には、保護者の気持ちがポジティブになるように心がけましょう。

4-2. 連絡帳の書き方のポイントとは

また同じぐらい書き方も重要なポイントです。

<連絡帳の書き方>
① 誤字脱字に気をつける
② 丁寧な字で記入する
③ 伝わりやすい丁寧な言葉遣いを心がける
④「やばい」「みたいな」といった砕けた表現は使わない
⑤ 略語は使用しない
⑥「してあげた」等の恩着せがましい表現は避ける
⑦ トラブルは記入せず、口頭で伝える

4-3. 連絡帳の書き方例文

では、実際の連絡帳の書き方について、例文をご紹介します。ぜひ、参考にして下さい。

<0歳児の例文1/初日の場合>
担当の〇〇と申します。これから1年間宜しくお願いします。今日は初めての環境で緊張していたのか、最初は大人しくかったです。途中で積み木のおもちゃに気づき、みんなと一緒に遊び始めました。また「できたね!」と褒めてあげると、笑顔になりました。これから楽しく通えるようにケアしていきたいと思います。

<0歳児の例文2>
今日は、午前中に近所の公園にお散歩に行きました。〇〇くんは、飛んでいるちょうちょを指さして、「あ、あ」と教えてくれました。また池で泳いでいる大きな鯉にも興味深々でした。公園の緑の上でいろんなものに興味を持ったみたいです。

 

5. 保護者からの悩み相談への対応

保育士の保護者対応

保護者から何らかの申し出や悩みが書かれている場合、どうすればいいのでしょうか。まずはそういった保護者の気持ちを受け止め、その悩みや不安に対する答えとして、園児の保育園でも様子と今後の対応について伝えます。

例えば、「最近、家で何でも“イヤだ”という言葉を使います。保育園でも、そんな感じでしょうか」と相談された場合は、どう対処すればいいでしょうか。「〇〇君は、保育園ではそういう言葉を使うシーンはありません。もしお友達とそういった場面が発生すれば、丁寧な言葉遣いができるように指導していきます」と対応します。

大切なのは、家庭での不安なことを、保育園でのケアで解決する姿勢を示すことです。保育士は、子どもだけでなく、保護者の強力なサポーターなのです。

 

6. まとめ

保護者対応は、保育士にとって園児の育児と同じぐらい大切な仕事です。そして保護者と信頼関係を築く上で大事なコミュニケーションツールになるのが、連絡帳です。

保護者は連絡帳を通じて、自分の子どもの園での様子を知ることができます。また同時に、自分の担当の保育士がどんな事態にどんな対応をしてくれているのかをチェックしています。

保護者が、頼りがいのある先生と判断するかどうかは、連絡帳にかかっているといっても過言ではありません。また経験の浅い保育士の場合は、経験値の高い先輩保育の知恵を借りましょう。

そうすることで適切な対応ができ、同時に先輩保育士とも良好な関係を築くことができます。

保育士の保護者対応は、大きな悩みの種になる可能性がある業務です。だからこそ、素早く丁寧で適切な対応が求められます。

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