保育士とは、保育所で乳児から小学校に入学する前の幼児の保育を担当する保母、保父の総称です。近年は、男性保育士も増加しています。
保育士になるためには、国家資格である「保育士資格」が必要になります。保育士資格を取得するには、厚生労働大臣が指定する保育士養成施設としての大学・短大・専門学校を卒業して無試験で取得するか、都道府県知事が実施する保育士試験に合格することが必要です。最短で保育士資格を取得して働きたい方は、2年制の短大か専門学校がおすすめです。
保育士の仕事は、大きく3つの側面があります。まず、生活習慣を身に付けさせることです。食事や睡眠、着替え、排せつなど、人間が幼児期に身に付けることが大切とされているものです。次に、遊びや共同作業を通じて幼児の社会性を育むことです。保育士はそういった遊びの場面で、事故などを未然に防ぐために行動を見守ることも重要です。そして最後は、幼児の保護者との連携です。保護者からの質問や相談、悩みごとに対するアドバイスを行います。
2016年、政府は児童待機問題解決策として企業主導型保育事業助成制度を開始しました。その結果、地域企業の共同運営や柔軟な保育サービスを提供する企業主導型保育園も増えてきています。