用語集

 

1. ア行

1-1. 愛着

特定の人物との間に築かれる愛情や絆、信頼関係のこと。主に子どもと養育者(母親・保育者など)との関係においての、心理行動的な傾向を指す。愛着に基づいた行動に関する理論は、イギリスの精神科医・精神分析家であるジョン・ボウルビィ(1907-1990 年)によって確立された。

1-2. 愛着障害

子どもと養育者との愛着(アタッチメント)が何らかの理由で形成さないことによって起こる、子どもの情緒や対人関係における困難の総称のこと。乳幼児期に特定の養育者から安定した愛着を受けられなかった場合に、「極端になれなれしい(脱抑制性型対人交流障害)」や「過度に他人を怖がる(反応性アタッチメント障害/反応性愛着障害)」といった症状が現れることがある。

1-3. ICT

「Information and Communication Technology」の頭文字を取って作られた略語。「情報通信技術」と呼ばれる。近年は、保育士不足を解消する手段の一つとして、保育士の事務作業軽減や保育関連業務のサポートを目的としたICTシステムを導入する園が増えるなど、保育現場での活用が進んでいる。

1-4. 預かり保育

規定時間後も引き続き保育施設で子どもを預かること。延長保育と呼ばれる事も多い。共働きの多い都市部ではニーズは非常に高い。夕方だけでなく、朝の時間帯や夏休みなど長期の休みも含む。

1-5. アスペルガー症候群

対人関係の形成が苦手で、興味や活動が偏るといった特徴を持つ発達障がいの一つ。「自閉症スペクトラム」「ASD」とも呼ばれ、社会性をどのように身に着けるかが課題となっている。

1-6. 遊び食べ

離乳食が進む 9〜10ヵ月頃、自分でやりたがる気持ちが芽生えるとともに、食べ物をぐちゃぐちゃにしたり、お皿から落としたり、スプーンで食器をたたいたりと、遊びながら食べるようになること。手足がよく動くようになり、さまざまなことに興味を持ち始めるなど、子どもの成長の証しでもあると言われている。

1-7. アタッチメント

アタッチメントとは、特定の人物との間に築かれる愛情や絆、信頼関係を指す「愛着」のこと。

1-8. 暑さ指数

熱中症を予防することを目的として 1954 年にアメリカで提案された指標のこと。英語の頭文字をとって「WBGT(Wet-Bulb Globe Temperature)」とも言う。人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、人体の熱収支に与える影響の大きい「湿度」「日射・輻射(ふくしゃ)」「気温」の3つを取り入れている。

1-9. 後追い

保護者や特定の保育士の後を追う行動、また特定の保育士を求めること。

1-10. アトピー

遺伝性過敏症のこと。

1-11. アレルギー除去食

食物アレルギー疾患を持っている子どもに対して、アレルギー反応を起こす食材を除去して提供する食事のこと。「除去食」とも呼ばれる。

1-12. 安全教育

子ども自身が園生活の中で、危険を回避したり、安全に過ごす生活のしかたを身につけていくように、環境を配慮したり、指導したりすること。(保育者による危機管理を含む。)

1-13. RSウイルス感染症

「RSウイルス感染症」とは、RSウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症のこと。0歳〜1歳児に発症が多いと言われており、2歳までにほぼ 100%の子どもがRSウイルスに感染すると言われています。接触感染や飛沫感染をするため、保育施設でも流行りやすい感染症の一つである。予防のためには、保育室やおもちゃのアルコール消毒や、うがい手洗いを徹底するなどの対策が必要である。

1-14. 生きる力

第15中央教育審議会答申1996(平成7)年に、この概念が示される。自らが主体的に学び、生きる能力の育成を「学習指導要領」に組み込み、その理念は、現在にも継承されている。

1-15. ESD

Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)の略で、持続可能な社会の創り手を育むための教育活動のこと。2002 年の「持続可能な開発に関する世界首脳会議」で日本が提唱した考え方で、同年の国連総会で採択された国際枠組み「国連持続可能な開発のための教育の10年」(2005-2014年)及び、2013年のユネスコ総会で採択された「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」(2015-2019年)に基づいて、国際的に取り組みが進んでいる。SDGs(持続可能な開発目標)との関連では、目標4「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯教育の機会を促進する」のターゲット4.7に位置付けられている。

1-16. ECEC

「Early Childhood Education and Care」の頭文字を取って作られた略語で、「幼児教育・保育」を表す言葉。直訳すると「乳幼児期の教育と保育」。幼児教育に対する考え方や対象範囲、指針、制度は国によっても異なりますが、概ね幼児期の教育や保育を指す共通の言葉として国際的に使われている。

1-17. イエナプラン

「イエナプラン」とは、ドイツで生まれ、オランダで広く普及した教育法のこと。一人ひとりの個性を尊重し、自律と共生を学ぶのが特徴である。

1-18. いかのおすし

子どもたちを不審者から守るために作られた防犯標語のこと。子どもたちに覚えてほしい、いざという時の5つの対応である「いか(知らない人について行かない)」「の(知らない人の車に乗らない)」「お(大声を出す)」「す(すぐ逃げる)」「し(何かあったらすぐ知らせる)」の頭文字を繋げて覚えやすくしたものである。東京都教育庁と警視庁少年育成課で考案され、現在では園での防犯訓練や園児への安全指導でもよく使われている。

1-19. 育児相談

幼稚園や保育所においても、子育て相談を行うことになっている。深刻かつ緊急な相談内容によっては専門の機関との連携を図って解決に導いていくこと。(園庭開放や子育て談話会などで対応している所が多い。)

1-20. 以上児

3歳以上である3歳児、4歳児、5歳児を指す総称のこと。一般的な言葉ではなく、主に保育関連の用語として使われる。一方で0歳児、1歳児、2 歳児の総称として「未満児(みまんじ)」があり、対義語として使われている。

1-21. 一語文(いちごぶん)

ただ一つの単語から成る文。実際の発話のなかで,文法的にその前後から独立し,意味的にも完結性をもっていて、1個の文としての機能を果しているとみなされる単語のことをいう。一般的に子どもの言葉は「喃語(なんご)」→「一語文」→「二語文」と段階的に発達していく。幼児の言葉の習得において、1歳を過ぎた頃から「ワンワン」「ブーブー」といった一語文で表現する。一語発話の時期には、敏感な応対的環境が重要となる。

1-22. 1歳6ヶ月児童健康診査

市区町村を実施主体として行われる、公的な健康診査である。乳児の一般的な発達発育状態を把握するとともに、保護者には必要な指導や助言を行うこともある。

1-23. 一斉保育

カリキュラムに従ってクラス全員に同じ活動をさせる保育方法。別名、設定保育、クラス活動。保育施設において、やりたいことを自由にやらせる「自由保育」と対照的な保育方法で、設定した教育目標を達成するために、一斉に歌、体操、お絵かき、工作などの活動をさせる保育方法。

1-24. 一時保育

数時間や1日単位など、単発で子どもを預けることができる保育サービスのこと。「一時預かり」と呼ばれることもあります。国が推進している「地域子ども・子育て支援事業」では、一時預かり事業を「家庭において一時的に保育を受けることが困難になった乳幼児について、保育所、幼稚園その他の場所で一時的に預かり、必要な保護を行う事業」と位置付け、市町村が園に委託する形で実施されている。

1-25. 溢乳

胃の機能が未発達で、飲んだ母乳やミルクの逆流を起こし、げっぷとともに母乳・ミルクを吐いたり、口からたらしたりすること。

1-26. 犬食い

食器を机の上に置いたまま、食器に口をつけて、犬のように食べること。

1-27. 異年齢保育

年齢の異なる子どもたちが、一緒に活動する保育形態のこと。「縦割り保育」「混合保育」と呼ばれることもある。

1-28. イヤイヤ期

子どもたちに自我が芽生え、主張をし始める時期のこと。2歳頃に多く見られますが、早い子は1歳から、長い子は3歳頃まで続くことも。大切な成長段階の一つなので、同じ「イヤイヤ」でも、できるだけ子どもたちの意図をくみ取った対応をすることが重要である。

1-29. インクルージョン

障がいのあるなしにかかわらず、子どもには個別的な存在として、個別的ニーズに適切に援助が保障されるとする教育の考え方。インテグレイション(統合)を発展させた教育。国籍や年齢などの違いについても含めて使われる場合もある。インクルーシブ保育とも呼ぶ。

1-30. 院内保育園

病院で働いている医療従事者や職員の子どもを預かる保育施設のこと。多くは事業所内保育園として運営されていて、中には従業員の勤務形態に合わせて24時間開所をしている施設や、深夜の預かりをしている施設もある。

1-31. インフルエンザ

冬にかけて流行することの多いウイルス性の感染症。インフルエンザと診断された園児は「出席停止」となる。

1-32. うつぶせ寝

下を向いた状態で寝ていること。SIDS(乳幼児突然死症候群)においては、うつぶせ寝をしているときの発症率は、仰向け時よりも高いことが報告されている。

1-33. エピソード記述

保育者の立場から、印象的かつ特筆すべき具体的な場面を事例かして記録化すること。実践の意味を検証していく有効な資料となるので、客観的に検討することができる。

1-34. AED

自動体外式除細動器のこと。心室細動により正常に拍動できなくなった心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。2004年(平成16年)から医療従事者でなくても使用できるようになり、公共施設や学校、企業、幼稚園、保育園などにも広く設置されている。

1-35. ASD

自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群とも呼ばれる発達障害の一つ。社会的なコミュニケーションや、他人とのやりとりが上手く出来ない、興味や活動が偏るといった特性を持っている。

1-36. ADHD

注意欠如・多動症とも呼ばれる発達障害の一つ。年齢または発達に不相応な不注意や落ちつきのなさ、衝動性などの問題が生活や学業に影響を及ぼしていて、その状態が6か月以上持続していることと定義されている。

1-37. HSC

「Highly Sensitive Child」の頭文字を取って作られた略語で、「ひといちばい敏感な子」などと訳されます。発達障害とは異なり、たくさんの情報を感じ取って深く考えるという生まれつきの気質を持っている子のこと。子どもの15〜20%、30人クラスのうち 5、6人に1人いると言われている。大人に対しては、「Highly Sensitive Person」の頭文字から「HSP(ひといちばい敏感な人)」が使われる。

1-38. SDGs

「Sustainable Development Goals」(持続可能な開発目標)の略で、持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標のこと。2015 年に開催された国連サミットですべての加盟国により採択された。「1. 貧困をなくそう」や「4. 質の高い教育をみんなに」など、17のゴールと169のターゲットから構成されており、2030年までの達成を目標としている。

1-39. SBS

乳児の頭が前後や左右に揺さぶられることで脳などが傷つき、さまざまな障害を引き起こすこと。一般的には「揺さぶられっ子症候群」または「乳幼児揺さぶられ症候群」と呼ばれている。

1-40. エピソード記録

保育のある一場面を切り取って、詳しく子どもの様子や感じ取った心情、それを見た保育士自身の心情を言語化していく記録のこと。「エピソード記述」とも言われています。当事者の内面にフォーカスしている点で、日誌や連絡帳など、1日のできごとのまとめや報告が目的の書類とは異なる。

1-41. エプロンシアター

エプロンを舞台に見立てて展開する人形劇のこと。題材に合わせて予め装飾やポケットに仕掛けをしたり、専用の人形を準備しておくのが一般的である。

1-42. エリクソン

1902〜1994年アメリカの心理学者・精神分析家である。精神分析の立場から、人の生涯発達を8つのステージに想定し、それぞれの時期における克服する諸課題(アイデンティティの両極)を俯瞰。乳幼児期は人間形成の基盤と提唱した。

1-43. LD

「Learning Disabilities」の略語で、学習障害のこと。全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示すさまざまな状態のことを指す。原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されているが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではないと言われている。

1-44. 園児

保育園に通う子どもの総称。

1-45. 延長保育

特別保育サービスのひとつ。

1-46. 園外保育

「郊外保育」「散歩」「遠足」などを「園外保育」と総称。行事的な取り扱いにとどまらず、日常的な保育として位置付ける。

1-47. 園内研修

保育園や幼稚園の中で保育者向けに行われる日常的な研修のこと。課題は日々の保育に関すること、地域や家庭との連携など様々である。

1-48. 園外研修

保育園や幼稚園の外で行われる保育者向けの研修のこと。初任者研修、主任研修、園長研修、課題別研修、教員免許状更新講習などさまざまな研修が行われる。

1-49. エンゼルプラン

1995年より実施された保育所の増設や保育時間の延長など、子育て支援を促進するための計画のこと。2000年に見直しがあり新エンゼルプランとして発表されている。新エンゼルプランには数値目標などもある。

1-50. 園だより

連絡事項のみならず、園からの様々なメッセージが込められている。園の教育・保育の基本、子ども理解、保護者との共同性など保護者教育の媒体となるもの。

1-51. 応答的環境

子どもからの働きかけに対して、その想いを受け止めた返事(応答)をすることで作られていく環境のこと。物として存在する環境ではなく、子どものアプローチに反応していく環境。保護者や保育者など周囲の大人からの応答的なアプローチは、子どもの自己肯定感や愛着の形成にとって重要な要素とされている。

1-52. 応能負担

福祉サービスを利用する際に、利用者の所得に応じて必要な費用が変動すること。認可保育園では、保育サービスを利用する際に世帯の所得に合わせ保育料が変動するため、応能負担である。

1-53. オウム返し

子どもが大人の話す言葉をそっくりそのまま真似して話す行動のこと。1歳~2歳半くらいの子どもが言葉を覚える過程でよく起こり、真似することで言葉が発達していく。

1-54. お集まり

自由保育から一斉保育に移行するときや、出欠席などを確認するために子どもを集合させること。

1-55. 太田母斑(おおたぼはん)

面周囲を中心に頬や額、鼻に発生する青色調のあざのこと。通常は顔の片側にできるが、両側にできる場合もある。生まれた時からすでに目立つものと、小児期や思春期にできて徐々に目立ってくるものがある。レーザーによる治療が効果的で3ヵ月程度に1回、少なくとも5~6回の照射が必要となる。早期開始のほうが効果的とされるが、小児の場合は全身麻酔が必要なため、3歳頃から開始する。

1-56. おたふく風邪

頬の腫れや痛み、発熱といった症状が見られる感染症の一つ。正式名称は「流行性耳下腺炎」。ムンプスとも呼ばれる。

1-57. オノマトペ

状態や動き、感情などを音で表した言葉のこと。「ニャーニャー」「ザーザー」「トントン」など、鳴き声や物音を表す「擬音語」と、「ニコニコ」「ピカピカ」など、人の感情や物の状態を表す「擬態語」があり、語源は古代ギリシャ語に由来するが、日本では専らフランス語の「オノマトペ」が使われている。

1-58. お迎え

保育園に預けた子どもを連れて帰ること。

1-59. おむつかぶれ

赤ちゃんがおむつをあてている肌が蒸れ、排せつ物で刺激を受けて赤くなること。痒みや痛みを伴うため、赤ちゃんの様子がおかしいときは、おむつかぶれになっていないか確認してみることも大切である。

1-60. オペレッタ

ミュージカルと同様の表現活動ある。行事としての発表会で行われることが多く、子どもが楽しみ喜ぶ表現活動である。イタリア語で「小さいオペラ」を意味する。

 

2. カ行

2-1. 開園時間

保育園が開く時間のこと。

2-2. 外気浴(がいきよく)

外の光や空気に触れさせることで子どもに刺激を与えること。新生児などに対して行い体温調節機能を向上させたり、五感を刺激することで間隔の成長を促したりする効果が見られる。

2-3. 学習障害

子どもの中には、読む、書く、話すなどの発達が他の子より遅い子がいる。学習障害は3つのタイプがあり、読字・書字表出・算数のどれかに該当する。的確な診断には、専門医の検査が必要である。

2-4. 学童保育

共働きや家庭で子どもを見ることが出来ない家庭の子どもを預かり、保育すること。またはそういった施設のこと。

2-5. 片付け

幼児期において整理整頓を身に付けさせるしつけの一種で、子ども自身で行うことを習慣化させることが目的となる。

2-6. 加配保育士

障害や、発達の遅れが見られることから、特別な支援を必要としている子どもの援助を行う保育士のこと。通常の保育士配置にプラスして配置される。

2-7. カリキュラム

主に年間の保育計画を立てること。保育所保育士指針を基に子どもへ習得させたい事象を考えながら、年齢に沿ったものや個人に沿ったものと、園により作成するものが異なる場合もある。

2-8. 癇癪(かんしゃく)

大きな声で鳴いたり暴れたりする様子のこと。子どもの欲求不満を示す行動であり、2~5歳時期に見られる。

2-9. カンファレンス

保育士同士が行う議題を掲げたミーティングを指す言葉。

2-10. 危機管理

自然災害や事故が発生した時に迅速に対応するための管理体制のこと。保育士施設では、マニュアル等が作成されており、あらかじめ目を通しておくと対応がスムーズに出来る。

2-11. 企業主導型保育施設

企業が運営をする保育施設。その企業に勤める従業員の子どもの為に設立され、内閣府より助成を受けて運営している。一般の園児の受け入れも行っている施設で認可外の保育施設となる。保育料金は、企業が独自に決定することが出来る。施設基準等は、内閣府が設定し認可保育園の基準が基盤となっている。

2-12. 企業内保育施設

該当の企業に勤務している人に向け設置された保育園。市町村により認可や無認可と管轄が変わることもある。

2-13. 規範意識

決まり事を意識し準ずること。

2-14. 休日保育

日祝日等の一般的な休日に仕事がある家庭の為に、保育園を休日にも開園し、保護者に代わって保育を行うこと。

2-15. 行事

園が企画して行う運動会や遠足といったイベントのこと。

2-16. 吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)

原始反射の一つで、新生児が口に入った物を強く吸うこと。母乳を飲むための一連の反射であり、生後半年ほど
で消失する。

2-17. クーイング

生後1~3か月の乳児が機嫌の良い時に出す「アー」「ウー」等の発声のこと。言葉の発達の始まりともいわれて
いる。

2-18. 首座り

乳児が、自分で首を動かし支えられるようになる状態のこと。

2-19. 経口感染

病原体を含む水や食べ物を介して、感染すること。食中毒に多く、代表例としてノロウイルスやロタウイルスが保
育施設でも流行の多いものである。

2-20. 月案

保育施設にて1か月単位で見立てる指導計画のこと。年間のカリキュラムに沿って、月単位で具体化していくも
の。

2-21. 月齢

新生児が産まれてから経った月数のこと。

2-22. 検温

体温を測ること。

2-23. 喧嘩

個人と個人よる争いのこと。幼児期の子ども同士の喧嘩は言葉や感情表現が未熟で起こることが多い。喧嘩をす
ることで学ぶことも多く、一概にいけないものとは言えない。

2-24. 検査用保存食

給食に使用する原材料と、調理済みの給食を採取して保存した物。食中毒やその疑いのある事象が発生した場合
に原因究明が出来るように一定期間保存しておく食品のこと。

2-25. 原始反射

幼児が特有の刺激に対して示す反射行動のこと。この反射は、子どもが成長していく過程で失われていくもので
ある。

2-26. コーナー保育

保育室内でブースを作り、数種類の遊びを行えるように進めていく保育のこと。

2-27. 誤飲(ごいん)

飲食物では無いものを誤って飲み込んでしまうこと。その異物が気管につまり、窒息を起こしてしまうこともある。異質物により、食道や胃が侵される物質もある為、幼児の口に入る直径4センチ未満の物は手の届くところには置かないようにする。

2-28. 誤嚥(ごえん)

飲食物を飲み込んだ際に、気道に入ってしまうこと。

2-29. 公立保育

市区町村等の自治体が運営する保育園のこと。ここで勤める職員は公務員となる。保育士の配置人数、設備など
も国が定めた基準を満たしている。

2-30. 子食

子どもだけで食事をするという、現代の家庭が抱えている食卓問題の表記。

2-31. 午睡

保育施設等で行われる子ども達の午後の睡眠時間のこと。子どもの成長を促すために必要な習慣である。

2-32. 子育て支援員

保育士不足を補う為自治体で実施される研修を修了すると、認定がもらえる資格。

2-33. 五大栄養素

炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、無機質のこと。成長期である乳幼児期には、バランス良く摂取する必要
がある。

2-34. ごっこ遊び

何かの対象を真似した遊びのこと。おままごとが代表的で、ストーリを展開していく遊びで、心や言葉の発達、
表現力が身につく遊びとして保育の中でも大事なものである。

2-35. 五領域

健康・人間関係・環境・言葉・表現の五つで就学前の子どもに対し教育目標を設定する為のもの。五つの領域を基盤に保育計画やカリキュラムを作成する。

2-36. 混合栄養

乳児に母乳と粉ミルクを併用して与えること。

 

3. サ行

3-1. 3年保育

子どもが3歳になり、保育施設へ入園し小学生になるまでの3年間を保育施設で過ごす事。

3-2. 散歩

子どもを保育施設の外に出して散策すること。運動不測の解消や生育を促す目的もある。

3-3. 次亜塩素ナトリウム

次亜塩素酸のナトリウム塩のこと化学式はNaClOで、「次亜塩素酸ソーダ」とも呼ばれる。塩素系殺菌剤のひとつで、漂白作用や細菌・ウイルスに対する殺菌作用があるため、漂白剤やプールの添加剤として広く使われている。食品衛生分野では、野菜などの食品や調理機器の殺菌のほか、食品添加物としても利用されている。ノロウイルスにも有効なため、保育現場では次亜塩素酸ナトリウム液が嘔吐物の処理用に使われる。

3-4. 自我の芽生え

赤ちゃんが自分を意識し、自己主張をするようになる事。

3-5. 自己肯定感

自分の存在やあり方を積極的に評価できる感情や、自分自身の存在意義を肯定的に捉えることができる感情のこ
と。自己肯定感が高いと物事に積極的に取り組め、自信を持って行動でき、チャレンジ精神や意欲的な考えが芽
生えます。逆に、自己肯定感が低いと否定的、消極的な考え方になる傾向がある。

3-6. 自己評価

保育士自身や、保育施設が自ら行う評価のこと。保育の質の向上や改善のために行われる。

3-7. 視診

子どもの健康を目で見て観察することで、保育士または看護師が登園時の健康観察のことを指す用語。

3-8. SIDS(乳幼児突然死症候群)

予兆や既往歴がないまま乳幼児が死に至る原因不明の病気。「Sudden infant death syndrome」の頭文字から SIDS(シッズ)とも呼ばれる。うつぶせ寝をしているときの発症率は、あおむけ時よりも高いことが報告されている為、保育施設では園児の午睡中にSIDSチェック(呼吸の確認)を必ず行う様義務付けられている。

3-9. 児童虐待

子どもに対して暴力や暴言といった虐待を行うこと。厚生労働省では「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「ネグレクト」の4つを定義。児童虐待の件数は、年々増えており、社会問題となっている。早期発見が子どもを救う第一の鍵となる。

3-10. 指導計画

子どもの状況を考慮して、一人ひとりの子どもに最適な保育が展開されるよう立てられた計画のこと。年間指導
計画や月案、週案、日案などがあり、2歳児までの園児へは個別の指導案も必要となっている。

3-11. 児童相談所

児童福祉法に基づいて設置される行政機関のこと。略して児相(じそう)と呼ばれることが多い。原則18歳未
満の子供に関する相談や通告を受け付け、問題を解決していくための専門相談機関である。平成12年(2000 年)に施行された「児童虐待の防止等に関 する法律(児童虐待防止法)」により、保育所など の児童福祉施設の職員には児童虐待の早期発見に努める義務が規定されている。児童相談所は通告(相談)先の専門機関でもある為、保育施設とは関係の深い施設と言える。保育施設の管轄の児童相談所との連携が取れるよう、日頃より連絡を取っておくほうが良い。

3-12. 児童手当

0歳から中学校卒業までの児童を養育している人に支給される、子育て世帯への公的制度のこと。

3-13. 児童票

在園している子どもと保護者の情報や出生してからの記録がされている書類の事を指す言葉。

3-14. 児童福祉施設

児童福祉に関する事業を行う施設のこと。助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、児童養護施設等様々
な種類がある。

3-15. 児童福祉法

児童の福祉を担当する公的機関の組織や、各種施設及び事業に関する基本原則を定める法律のこと。1947年12
月12日に公布された。

3-16. 自発性

他の誰かからの影響では無く、子ども自身が物事を自分から行おうとすること。

3-17. 自閉症

先天性の脳障害のひとつであり、①社会性と対人関係の障がい、②コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、③行動や興味の偏り特定の物への執着などの3つがあると言われています。

3-18. 社会的養護

保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護すること。
養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことを指す。保育士試験では、筆記試験の科目の一つとなってい
る。

3-19. 自由保育

子どもが自分でしたい活動を選択し、自発性を促す保育のこと。

3-20. 就労証明書

仕事をしていることを企業が証明する書類のこと。保育施設へ入園さる際に必要な書類である。

3-21. シュタイナー教育

20 世紀はじめにオーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナー(1861-1925 年)が提唱した教育思想のこと。子どもの発達段階に合わせて、からだ・こころ・あたまのバランスを重視して教育を行う。「教育そのものが芸術
行為であるべき」と考えており、子どもが「自由な自己決定」を行えるように安心してゆっくり成長できる環境
を設定すること。

3-22. 小1プロブレム

小学1年生が学校での授業や生活に馴染めない状態が長期間続く問題のこと。「授業中椅子に座っていられない」
「話を聞けない」「集団行動が取れない」などが挙げられ、要因はさまざまありますが、一因として保育施設での
習慣と小学校の教育環境のギャップが指摘されており、保幼小接続が課題の一つとされている。

3-23. 障がい児保育

心身に障がいを持つ子どもに対して、必要なサポートを行いながら保育をすること。

3-24. 除去食

アレルギーを持つ子どものアレルゲンとなる食材を取り除いた食事のこと。

3-25. 食育

生育を促すためにタイミングに応じて、適切な食事を与えること。また食事の際にコミュニケーションを取ること
で、食事の楽しみを持たせるように行ったりもする。

3-26. 食物アレルギー

特定の食べ物に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因物質)に、免疫機能が過剰反応しておこる症状のこと。
皮膚のかゆみなどの軽い症状もあれば、アナフィラキシーショックとなり、命にかかわる重い症状になることも
ある。鶏卵、乳製品、小麦が三大アレルゲンとして知られているが、症状は個人差が大きく、また原因食品によ
っても異なる。食べるだけでなく、空気中から吸い込む、触るだけで症状が出るケースもある為、牛乳パックの
製作活動や、小麦粉粘土遊びなどでの配慮も必要となる。保護者や掛かりつけ医との連携が大切である。

3-27. SUDI(予期せぬ乳幼児突然死)

乳幼児における原因不明の突然死全体のことを指す概念のこと。「Sudden Unexpected Death in Infancy」の頭文字から、SUDI(スーディー)とも呼ばれる。SIDS(乳幼児突然死症候群)は、SUDI の一つと位置付けられている。

3-28. 素話

絵本や紙芝居などの目に見える道具などを用いずに保育士の声と言葉だけで物語を伝える方法のこと。保育士試
験の実技試験では、三つある選択科目の一つ(言語に関する技術)になっており、保育の現場で使うことが出来
る。

3-29. ずりばい

お腹を床につけたまま前進する動作のこと。ハイハイの前段階。

3-30. 責任実習

保育実習の一種で、保育実習生が1日まるごとの指導計画を立てて保育を行うこと。保育の一部を区切って行う
部分実習とは異なり、子どもたちの生活全般についての関わりを学ぶことを目的としている。

3-31. 接触感染

感染症の原因となる微生物(細菌、ウイルスなど)を含む感染源に直接接触して感染すること。感染源を持って
いる人の皮膚や粘膜、感染源が不着した手すりやタオルなどが経路となり、感染源が周囲に広がっていく水平感
染の一つである。保育施設内での感染病の多くは接触感染である。

3-32. 設定保育

保育者が目標や目的をもって活動を計画して設定し、それに基づいた保育を行うこと。一斉保育と呼ばれること
もある。

3-33. 潜在保育士

保育士資格を持っているが、保育の仕事には従事していない人のこと。厚生労働省の資料によると、平成30年度で約95万人(保育士登録者数の約154万人に対して従事者数は約59万人)となっており、保育従事者数より遥かに多くの潜在保育士がいる。

3-34. 咀嚼(そしゃく)

食べ物を細かくなるまでよく噛むこと。この咀嚼の行為が心と体の健康を保ち、元気で長生きすることと大きく
関わっている関心が高まっている。

3-35. 卒乳

赤ちゃんが、自分から母乳やミルクを飲むのをやめること。「断乳」は、親の意思で授乳を辞めることをいう。

3-36. 外遊び

戸外へ出て遊ぶこと。子どもの心身の発達に重要な関りがあり、想像力や発想力を鍛える効果もある。

 

4. タ行

4-1. 第一次反抗期

2~4歳児のころに迎える親の言う事に対する自己主張を行うようになる反抗期のこと。自我の発達により迎える自然な現象であり、上手く誘導する事がポイントとなる。

4-2. 待機児童

保護者が保育所を利用することを希望しているが、空きがないため就業を見合わせたり他の保育サービスを利用したりして、入所を待っている状態の児童のこと。

4-3. 退行現象

防衛規制の一つで、すでにある段階に到達したものが心理的安定を求めてより未発達な段階に逆戻りすること。
「赤ちゃん返り」とも言う。きっかけは、弟や妹の誕生や引っ越し、母子分離、保育園入所などさまざまである。

4-4. 第三者評価

当事者以外の公正・中立な立場から行う評価のこと。保育の需要増大、及び多様化、保育のサービスに関する規
制緩和の促進等に対応して、保育の質的向上を目的とするもの。保育士自身および保育施設が自ら行う評価は「自
己評価」と呼ばれる。

4-5. 高ばい

両手をついて、膝を伸ばした状態で足の裏を床につけて移動すること。足の裏でバランスをとることを覚え、立
つ前段階で見られると言われている。

4-6. 脱水症状

体内水分が欠乏状態になって起こる症状。

4-7. 脱水症状

体内水分が欠乏状態になって起こる症状。

4-8. 縦割り保育

異年齢の子供で構成されたクラスで行う保育。主に3・4・5歳で構成される。「異年齢保育」「混合保育」と呼
ばれることもある。

4-9. WBGT

「暑さ指数」のこと。熱中症を予防することを目的として 1954年にアメリカで提案された指標。人体と外気と
の熱のやりとり(熱収支)に着目し、人体の熱収支に与える影響の大きい「湿度」「日射・輻射(ふくしゃ)」「気温」の3つを取り入れている。

4-10. 探索活動

好奇心からさまざまな環境にかかわる活動のこと。子どもは自らの好奇心から周りの環境にかかわり、さまざま
なことを感じ取っていく。「探索行動」とも言う。一般的には、歩行ができるようになり、視界や行動範囲が広が
ってくる1歳前後から活発になる。

4-11. チーム保育

複数のクラスを複数の保育士(幼稚園教諭)で担当する手法のこと。1人が1つのクラスを担当するのではなく、
例えば3つのクラスがあれば、全てを3人の保育士が役割分担をして保育をしていく。多面的に子どもたちを見
られる、保育者の負担軽減に繋がるといったメリットがある一方で、連携が上手く取れないと責任の所在が曖昧
になるなど逆に負担がかかるデメリットもある。

4-12. 知育教育

教えて覚えさせる教育ではなく、自分自身で考える力を育てる教育のこと。

4-13. 地域限定保育士

保育士資格の一種で、合格した地域(自治体)でのみ働くことができる保育士資格のこと。地域が限定されるの
は資格取得後3年間で、そのあとは全国で保育士として働くことができるようになる。

4-14. 地域子育て支援

全ての子どもの健やかな成長の為に適切な環境が等しく確保されるよう、国若しくは地方公共団体又は地域にお
ける子育ての支援を行う者が実施する子ども及び子どもの保護者に対する支援をいう。

4-15. チック

自分の意志とは関係ない言動が反復される症状です。手の震えやまばたき、意味のない発声など、癖のように繰
り返すこと。症状は運動性チックと音声性チックに分けられ、それぞれ単純、複雑に分かれます。

4-16. 注意欠如・多動症

年齢や発達に不相応に、不注意や落ち着きのなさ、衝動性が見られる発達障害の一つ。「Attention-deficit
hyperactivity disorder」の頭文字を取ってADHD(エーディーエイチディー)とも呼ばれる。注目獲得行動相手からの注目や、かかわりを得るために起こす問題行動の一つ。人からの反応を得るために、「叩いて逃げる」「大声で叫ぶ」「物を投げる」などの行動をとることがある。

4-17. 調製粉乳

「生乳、牛乳若しくは特別牛乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、または主原料とし、これに乳幼
児に必要な栄養素を加え粉末状にしたもの。

4-18. 調乳室

赤ちゃんのミルクをつくる部屋で、そのための設備を備えている。

4-19. つかまり立ち

赤ちゃんが何かにつかまって立つ様子のこと。

4-20. 伝い歩き

赤ちゃんがテーブルや壁などにつかまり立ちをしたまま手や足を動かし、横に移動する動作のこと。

4-21. 定員

保育園における受け入れ可能人数。人数に応じて保育士の配置基準が存在する。

4-22. デイリープログラム

乳児保育で作成される一日の生活の流れ図のこと。登園から降園までの生活時間を追って示したもので、一日の
おおまかな生活、活動、保育の目安となっていくもの。

4-23. 手足口病

1960年代の後半から発生し、70年代になって急速に増えてきた、新顔のウイルス性発疹症。手足に小さな水泡
がでる。主に夏に流行し、5歳以下の乳幼児に多くみられるウイルス性の感染症。名前の通り、口の中や手足に
水疱性の発疹が出るのが特徴。子ども同士のかかわりが多い保育園や幼稚園では集団感染しやすく、注意が必要
である。

4-24. 手遊び

歌いながらその歌詞の内容に似合った手や指の動きをする中で、歌詞や手・指の動きを楽しむ遊びのこと。

4-25. 低体重児

出生体重が2500g未満の赤ちゃんのこと。

4-26. デカルコマニー

フランス語で「転写」を意味する絵画技法のひとつ。「あわせ絵」と呼ばれることもあります。画用紙などの紙に
絵の具を適当に置き、半分に折ってから開くと、不思議な模様が左右対称に現れる。スペインのシュールレアリ
スム画家であるオスカル・ドミンゲス(1906-1957 年)が確立した技法である。

4-27. トイレトレーニング

オムツからトイレへ移行する際のトレーニングのこと。略して「トイトレ」と呼ばれることが多い。

 

5. ナ行

5-1. 慣らし保育

保育施設へ入園が決まった子どもに対して、園の生活に慣れるために設けられる短時間保育の期間のこと。

5-2. 喃語(なんご)

赤ちゃんが発する「あー」「うー」といった意味を持たない言葉のこと。喃語から一語文、二語文へと発達していく。

5-3. 握り反射

乳児の手のひらや足の裏を指で触れると握る反射のこと。

5-4. 二語文

言葉や単語を二つ並べて発すること。例は、「ママ 来た」「わんわん いた」等。

5-5. にじみ絵

水で濡らした紙の上に、溶いた絵の具を筆などでつついてにじませる絵画技法のひとつ。画用紙と絵の具、絵筆
の組み合わせが活動として多く使用されているが、水性ペンでも代用できる。

5-6. 乳歯

乳幼児期に生える歯。成長過程で抜ける為、脱落歯とも呼ばれる。合計20本ある。

5-7. 乳児

生後一歳に満たない子どものこと。

5-8. 乳児期

生後1年から1年半の時期の子どもの総称。

5-9. 乳幼児

乳児から小学校就学前までを合わせた相称。

5-10. 認可外保育施設

無認可保育所と呼ばれ、児童福祉法上の保育所に該当するが、都道府県知事の許可を受けていない施設である。平成14年から設置するには、児童福祉法第59条の2による届け出が必要とされた施設である。

5-11. 認定こども園

幼稚園、保育所にて就学前の子どもに「幼児教育、保育を提供する」「地域において子育て支援を行う」この 2 つ
の機能を備え、認定基準を満たし都道府県知事が認定した施設のこと。

5-12. 寝返り

自力で回転して仰向けからうつぶせの状態へ反転する行動のこと。

5-13. 熱性痙攣

乳幼児に見られる発熱時に起こる痙攣のこと。急激に体温が変化する時に起こり、半数ほどが繰り返すが6歳程
度になると殆ど起こさなくなる傾向にある。

5-14. ノロウィルス

最も多いウイルス性胃腸炎の原因菌である。症状は、下痢、嘔吐、胃痛が特徴的であり、発熱や頭痛がすること
もある。1日~3日で回復することが多い。

 

6. ハ行

6-1. はいはい

赤ちゃんが両手両足を動かして自ら動く動作のこと。個人差があり、生後6〜10ヶ月に始める赤ちゃんの運動発達のこと。一般的に、身体を引きずるようにして移動する「ずりばい」やお座りの時期を経て移行していく。

6-2. 配置基準

児童福祉法に基づいた「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」の中で、保育士1人につき何人の子どもを保育できるかを定めたもの。認可保育園・認定こども園の場合、0歳児では子ども3人につき保育士1人以上、1歳児と2歳児では子ども6人につき保育士1人以上、3歳児では子ども20人につき保育士1人以上、4歳児と5歳児では30人につき保育士1人以上を配置しなければならないとしている。またこのとき、保育士は最低2名以上配置しなくてはいけない決まりになっている。

6-3. ハザードマップ

自然災害による被災想定区域や避難場所、避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図のこと。「被害予測地図」とも言う。災害時の園からの避難経路を確認するためにも重要な資料になる。

6-4. 発達

からだや精神などが成長して、より完全な形態や機能をもつようになること。

6-5. 麻疹

発疹と共に高熱が出る感染症。生後6か月くらいからかかり、最近は年長児や大人でかかる割合も増加している。「はしか」「ましん」両方の読み方がある。

6-6. 発達障害

何らかの要因によって発達し支障のある状態。脳障害に起因して、認知、言語、運動、社会的行動などに重度・
軽度障害が生じる。

6-7. 発達段階

ある時期にみられる独自の質的特徴をもとに、ある時期をほかの時期から区別し独立した時期(段階)のこと。

6-8. 場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)

家では話せるのに、幼稚園や保育園、学校など特定の場面では話せなくなってしまう症状のこと。幼少期に発症
することが多い。

6-9. パネルシアター

パネルをはったボードに、不織布にかかれた絵をはって演じる舞台。

6-10. パラシュート反応

両わきを支えて赤ちゃんを持ち上げて、体を前に傾けたときに、両腕を前に出して、体を支えようとする反応の
こと。

6-11. 腹ばい

赤ちゃんがお腹を下にして寝そべる状態のこと。赤ちゃんを腹ばいにさせると、自力で頭を持ち上げようとする
行動が見られることがある。

6-12. 人見知り

乳幼児期の子どもが見知らぬ人を見て恥ずかしがったり、泣いたり、警戒すること。大人の場合に使われる、人
付き合いが苦手という意味合いとは違い、子どもの成長過程の一つとされている。

6-13. 一人遊び

幼児期の子どもが、他の子どもたちと関わることなく一人で遊んでいる状態のこと。英語では「Solitary play」と言う。アメリカの社会学者であるミルドレッド・パーテンが、幼児期の子どもが遊びに参加していく発達段階を6 つに分類したうちの一つ。「何もしない行動」「一人遊び」「傍観的行動」「平行遊び」「連合遊び」「協同遊び」のうち、2番目の位置付けで、2〜3 歳の時期に多く見られるとされている。

6-14. 避難確保計画

浸水想定区域や土砂災害警戒区域内にある要配慮者利用施設に作成が義務付けられた計画のこと。水害や土砂災
害が発生する恐れのある場合において、利用者の円滑かつ迅速な避難の確保を図るために必要な事項を定めたも
の。

6-15. 避難訓練

自然災害や、火災などの人為的な災害、不審者の侵入などの発生を想定した避難の訓練のこと。いざというとき
にパニック状態にならないよう、さまざまなケースに合わせた避難方法や役割分担、避難場所、避難経路、判断
基準、関係先への連絡手順などを確認するために実施されている。保育園に関しては、児童福祉法により毎月 1
回の災害に対する避難訓練の実施が義務付けられている。

6-16. 非認知能力

ゴールに向かって興味を失わず努力し続ける“やり抜く力”を始め、意欲、忍耐力、自制心、協調性、リーダーシ
ップ、社会性、粘り強さ、創造性、好奇心など、基本的な人格形成につながる能力のこと。読み書きや計算、論
理を理解する力などを含めた思考をする力は「認知能力(認知的能力)」と呼ばれ、非認知能力と互いに影響し合
いながら育ってく。

6-17. 飛沫感染

咳、くしゃみなどで菌が拡散し罹患すること。インフルエンザなどが飛沫感染で広がる代表的な病気である。

6-18. 飛沫感染

咳、くしゃみなどで菌が拡散し罹患すること。インフルエンザなどが飛沫感染で広がる代表的な病気である。

6-19. ヒヤリ・ハット

重大な事故や事件には至らないものの、繋がってもおかしくない一歩手前の事例のこと。

6-20. 病児保育

病気にかかった子どもを預かる施設。主に病院が中心となり、保育園は預かる園とそうでない園に分かれる。

6-21. 病棟保育士・医療保育士

病院などの医療機関で、入院している子どもや小児病棟の子どもたちのケアや日常生活のサポート、保育を行う
保育士のこと。0歳~18歳くらいまでの子どもたちが対象となる。一部看護分野の役割を担う場合は「医療保育
士」と呼ばれるもこともある。医療行為は行いません。語感が似ているため「院内保育士」「病児保育士」「病後
児保育士」などと混同されがちだが、その役割は異なる。

6-22. プール熱

夏に多くみられるアデノイドウイルスによる風邪のこと。

6-23. ペープサート

ペーパー・パペット・シアターの略語。2枚の画用紙に登場人物を描き、紙の中心に竹串を挟んでうちわのような形になつように貼り合わせ、おはなしに合わせて表と裏をくるくる返して演じる人形劇のこと。

6-24. 風疹

三日はしかとも呼ばれる感染症。

6-25. 部分実習

責任実習の準備段階で行う部分場面の実習のこと。一日の比較的まとまりある生活や活動に焦点を置いて、体験
的に指導に取り組む実習方法。部分についての「指導計画」(指導案)を作成し、実習終了後に振り返りを行う。

6-26. プリスクール

英語教育(あるいは英語を日常言語とした)を中心とした保育サービス。

6-27. ブレスチェック

SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息死など、午睡時に発生しやすい重大事故を未然に防ぐ目的で行う、子どもたちの体調確認のこと。午睡中に行われることから「午睡チェック」とも呼ばれます。呼吸確認を主に行うが、うつぶせ寝とSIDSとの関連性が指摘されていることから、合わせて寝姿勢の確認を行うことが一般的である。0歳児は5分に1回、1~2歳児は10分に1回が望ましい間隔とされている。

6-28. ベビーホテル

宿泊を伴う保育サービス提供の無認可施設のことで、夜間の長時間や宿泊により乳幼児を預かる保育施設の通称。

6-29. ペープサート

紙に棒を挟んで作ったうちわ型の人形を動かして行う人形劇のこと。紙人形劇を表す「Paper Puppet Theater(ペーパー・パペット・シアター)」から作られた和製英語である。

6-30. 偏食

ある特定の食品を嫌って食べない状態や、ある食品を好んで、それがないと食事が進まない状態。

6-31. 平行遊び

同じ場所にいる複数の子どもたち(幼児)が、似たような遊びをしながらも、相互に関わりを持たない状況のこと。「何もしない行動」「一人遊び」「傍観的行動」「平行遊び」「連合遊び」「協同遊び」のうち、4番目の位置付けで、3歳頃の時期に多く見られるとされている。

6-32. ヘルパンギーナ

コクサッキーウイルスなどの感染が原因で発症する病気のこと。夏風邪の代表とされ、1~4歳頃までがかかりやすいと言われている。

6-33. 保育教諭

保育士と幼稚園教諭の2つの資格を持ち、認定こども園で働いている先生のこと。認定こども園のうち、幼保連
携型の場合は原則として幼稚園教諭と保育士両方の資格を有する必要がある。

6-34. 保育士

児童福祉法に規定されている児童福祉施設において児童の保育に従事する専門職で、資格は厚生労働大臣の指定
する指定保育士養成施設を卒業した者、または保育士試験に合格した者のいずれかに該当する者のこと。

6-35. 保育士試験

国家試験として年に2回開催(前期・後期)され、合格することで保育士資格が取得できる試験のこと。筆記試験と実技試験の2段階で実施され、実技試験を受けるには筆記試験の科目すべてに合格する必要がある。

6-36. 保育室

保育所での幼児の生活の拠点であり、保育者と幼児が一緒に生活をする”居間”のような感覚の場所。

6-37. 保育所保育要録

保育園での子どもの成長過程や育ちの様子などの記録を記入し、指導方法などを小学校へ引き継ぐための資料のこと。保育に関する記録は、保育所において作成した様々な記録の内容を踏まえて、最終年度(小学校就学の始期に達する直前の年度)の1年間における保育の過程と子どもの育ちを要約し、就学に際して保育所と小学校が子どもに関する情報を共有し、子どもの育ちを支えるための資料としての性格を持つものとすること。一般的には年長クラスの担任が作成する。

6-38. 保育所保育指針

保育所保育の基本となる考え方やねらい、内容などに関わる事項について定めたもの。厚生労働省が告示している。乳児・3歳未満児の保育の質向上や、幼児教育の場としての位置付けが明確化されるなどの変更が行われている。

6-39. 保育料

子どもの認定区分や保護者の所得を基に算出される、保育にかかる費用のこと。

6-40. 保育ソーシャルワーク

課題を抱える人の相談に乗り、必要とする物・情報を専門的な見地から提案するなどサポートする活動。一人ひとりの家庭環境と制度が複雑化しており、正確・的確な意見が求められている。

6-41. 保育ママ

保育士、教員、看護師、保健師などの資格を持つ人や子育ての経験がある人などが、自治体から委託されて家庭で保育できない子どもを、少人数自宅で預かる人のこと。

6-42. 保育単価

保育所措置児童ひとりの1ヶ月に要する金額のこと。保育単価を基準に、保育所入所店員を乗じて、保育所を運営する経費が計上される。

6-43. 母子関係

子どもと母親との温かく穏やかな持続的関係のこと。子どもにとって、とりわけ母親は身近な応答的な環境となり、愛着(アタッチメント)の形成によって子どもには安心感が芽吹いていく。父親、保育者との間においても同様である。

6-44. 母性

子どもを温かく包み込む感性的意識行動のひとつ。母親にあるとされる「母親らしさ」で、子どもとの向き合いの中で醸し出される。

6-45. 母乳

乳児に最適な栄養が含まれ、消化吸収も良く、多くの免疫物質が含まれる。また母と子の愛情を深める役割も大きい。

6-46. 哺乳反射

意志とは関係のない反射的な動きのこと。

6-47. 哺乳瓶

人工的に赤ちゃんに授乳するための道具。

6-48. 保護者会

幼稚園および保育所において在園児の保護者で構成される組織のこと。

6-49. 傍観的行動

幼児期の子どもが、他の子どもが遊んでいるところを見ている状態のこと。声をかけたりはしますが、遊びそのものには加わろうとはしません幼児期の子どもが遊びに参加していく発達段階を6つに分類したうちの一つ。「何もしない行動」「一人遊び」「傍観的行動」「平行遊び」「連合遊び」「協同遊び」のうち、3番目の位置付けで、2~3歳の時期に多く見られるとされています。

6-50. 幼保小連携

保育園や幼稚園、認定こども園で行われる幼児期の教育と、小学校で行われる児童期の教育の連続性を保つために、各施設が相互に連携して行う教育的な取り組みのこと。「保幼小連携」「保幼小接続」などと呼ばれることもあります。

 

7. マ行

7-1. マーブリング

水面に、水よりも比重の軽い絵の具を垂らしてできる渦状の模様を、紙などに写し取る絵画技法のこと。できる模様が大理石(マーブル)のように見えることから、この名前が付いたと言われている。日本では、墨汁を使った「墨流し(すみながし)」という、同様の原理を利用した技法が伝わっている。保育園などでは、絵の具と水を使った製作活動の一つとして取り組まれることも多く、マーブリング専用の絵の具なども販売されている。

7-2. マイコプラズマ肺炎

肺炎マイコプラズマという細菌に感染することで起こる呼吸器感染症。小児で発症頻度が高いと言われ、飛沫感染する。咳や発熱を主に、中耳炎などの合併症を併発することもあり、潜伏期間が 2〜3 週間と長いため、知らない間に広がっていることもあるかもしれないので普段からの予防が大切である。

7-3. マグ

取っ手がついたカップのこと。

7-4. ままごとコーナー

家庭的な雰囲気を演出する遊びのコーナー。遊戯室、保育室、ベランダ、園庭などのいたるところで、ままごと遊び環境が配慮される。家庭で感じ取っている食事作り、親子遊び、子育て、家事などが遊びとなる。

7-5. 水いぼ

伝染性の軟属腫ウィルスによってできる淡い紅色の丘疹のこと。

7-6. 水ぼうそう

水痘・帯状疱疹ウイルスに最初に感染した際に全身に水疱が現れて熱が出る病気。

7-7. 未満児

3歳未満である0歳児、1歳児、2歳児を指す総称のこと。一般的な言葉ではなく、主に保育関連の用語として使われます。一方で3歳児、4歳児、5歳児の総称として「以上児(いじょうじ)」があり、対義語として使われている。

7-8. 民間保育園

社会福祉法人やNPO法人、学校法人、企業など、民間で運営されている保育園のこと。私立保育園とも言う。一方、市区町村などの自治体が運営している場合は公立保育園と言う。また、公立保育園の中には、民間に運営を委託している「公設民営保育園」という形態もある。

7-9. 民間保育園

社会福祉法人や NPO法人、学校法人、企業など、民間で運営されている保育園のこと。私立保育園とも言う。一方、市区町村などの自治体が運営している場合は公立保育園と言う。また、公立保育園の中には、民間に運営を委託している「公設民営保育園」という形態もある。

7-10. 民生委員

住民の生活状況を鑑み情報提供を行ったり、相談に乗る等が業務。児童委員も兼務する。

7-11. 無認可保育園

認可外保育園(認可外保育所)の別称。児童福祉法に基づいた設置の認可を受けていない保育施設全般のことを指す。

7-12. ムーブメント教育

子どもの発達を促すために体を動かすことを主体にした教育が必要であるという考え。

7-13. 木育(もくいく)

『子どもをはじめとするすべての人びとが、木とふれあい、木に学び、木と生きる(北海道庁)』ことを基本理念とした教育概念・用語のこと。2004年(平成16年)に北海道庁が主導した木育プロジェクトにより作られた言葉で、同庁がまとめた報告書「平成16年度協働型政策検討システム推進事業報告書 」には、その由来について『私たちは、木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と、森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てたいという想いを「木育(もくいく)」という言葉にこめました。』と書かれている。現在では、木や木材、木工製品などを使った教育活動などを指す一般的な用語として、保育現場や教育現場を始めさまざまなところで使われている。

7-13. 森のようちえん

自然の中での体験活動を通した幼児教育の手法や、それらを行う団体のこと。1950年代のデンマークで始まったとされていて、北欧やドイツで広まったものが2000年代から日本でも知られるようになった。日本においては活動主体が多岐にわたり、フィールドや活動内容・時期・頻度、子どもの年齢層、園舎の有無などもさまざまである。それらの活動や団体の総称として「森のようちえん」が使われている。

7-14. モロー反射

赤ちゃん特有の原始反射のひとつで、顔を正面にして寝かせてから頭をささえて少し引き起こし、急に頭部を支えていた手を緩めてみると、赤ちゃんが手を前に突っ張る仕草をすること。新生児期の赤ちゃんに見られる原始反射の一つである。

7-15. モンテッソーリ教育

イタリアの医学博士・教育者であったマリア・モンテッソーリ(1870-1952 年)が考案した教育法のこと。子どもには生まれながら自発的に学ぶ力が備わっているという考えのもと、準備された環境の中で自由行動を行うことでその発達を促す。1907 年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させ、以後、モンテッソーリ教育を実施する施設は「子どもの家」と呼ばれるようになる。将棋のプロ棋士である藤井聡太さんを始め、Google(ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン)、Amazon(ジェフ・ベゾス)、マイクロソフト(ビル・ゲイツ)といった有名企業の創業者など、さまざま人材を排出したことでも知られている。

 

8. ヤ行

8-1. 夜間保育

夜遅くまで就業する保護者の代わりに保育を行うこと。

8-2. ヤングケアラー

家族にケアを要する人がいる場合に大人が担うようなケア責任をし、家事や家族の世話、介護などを行っている18歳未満の子どものこと。本来受けるべき教育を受けられない、同世代との人間関係を満足に構築できない子ども達を指す。

8-3. 揺さぶられっこ症候群

新生児など生後6か月未満の子どもを過度に揺さぶることで起こる、内出血等の外傷のこと。2010年ごろから児童虐待による死傷事件に関連して「乳児揺さぶり死」という語が出てきている。

8-4. 幼稚園

文部科学省の管轄している満3歳以上の子どもを預かる学校教育施設の総称。

8-5. 溶連菌

A群溶血性連鎖球菌が原因となる感染症のこと。飛沫感染や接触感染をし、冬だけでなく春から初夏にかけても流行する。とびひが見られることもり、流行時には子どもの様子をよく観察する必要がある。

8-6. 夜泣き

赤ちゃんが夜中に無くこと。多くは生後3か月頃から1歳半までに多く見られる。はっきりとした原因は分からない。

8-7. 読み聞かせ

子どもに絵本などを読んで聞かせること。情操教育や、文字の習得に大きな効果があるといわれている。

 

9. ラ行

9-1. リズム遊び

リズムを楽しむことを中心にした音楽活動として、保育活動に用いられる。身体の動きや楽器を用い、音楽に合わせて歩いたり走ったりする。また動物の動きなどをイメージして身体表現する。

9-2. リトミック

リズム表現教育を体系化したフランス語の音楽教育方法の一つ。リズムは、人間の身体と音楽に共通する要素であるとして、ここに着目してリトミックが開発された。リズム運動、即興演奏などをそれぞれ関連させた指導展開を工夫していくもの。

9-3. 離乳食

乳幼児に対して、栄養源を母乳やミルクから切り替えるための食品のこと。

9-4. 離乳食初期

なめらかにすりつぶした、噛まずに飲み込める柔らかさのもの。

9-5. 離乳食中期

指でつまむと力を入れなくてもラクにつぶれるベタベタ状。前半は絹ごし豆腐、後半は木綿のような柔らかさのもの。

9-6. 離乳食後期

指でつまんで少し力を入れると潰れるバナナくらいの固さのもの。

9-7. 離乳食完了期

カミカミ期よりやや固く、やわらかめの肉団子、柔らかく煮たニンジンの固さのもの。

9-8. 療育

身体的障がいや発達障がいのあるこどもの症状の改善を目指したり、将来の自立を見越した支援をする教育のこと。

9-9. りんご病

頬が発疹で鮮やかな赤色を帯びる病気。

9-10. ルソー

スイスの思想家。子どもの活動に制限を加えず、自由に育てる事の重要性を説き、著書「エミール」では消極的教育を主張した。

9-11. 連絡帳

保育者と保護者が情報を共有するためのノート。保育者が園でのこどもの様子を記載するだけでなく、保護者も相談事や希望を伝えることができる。紙媒体でのやりとりが一般的だったが、近年ではデジタル化が進み、アプリを利用する園も増えている。

9-12. ロコモティブシンドローム

運動器の障害のため、移動に必要な運動機能が低下している状態のこと。略して「ロコモ」とも呼ばれる。一般的には高齢者が加齢や運動不足のためになる状態を指すが、最近では幼児を含む子どもたちの中にも広がってきていること(「子どもロコモ」)が問題となっている。

9-13. ロタウイルス感染症

ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎のこと。乳幼児期にかかりやすく、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染すると言われている。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、
腹痛である。

 

10. ワ行

10-1. わらべ歌

昔から歌い継がれてきた歌や、子どもの遊びから生まれた歌のこと。童謡のこと。

10-2. ワークライフバランス

仕事、家庭生活、子育てを両立させる生き方のこと。WLBが持続可能で成熟した会社の指標として考えられ、だれもが働きながら、家庭生活や子育てを両立することが基本となる。背景として、男女共同参画社会の構築があげられる。「ライフワークバランス」と言うこともある。

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