ひな祭りは、園全体で季節を感じられる大切な行事のひとつです。
今回ご紹介するのは、**全月齢の子どもたちが協力して一つの作品を完成させる「ひな祭り製作」**です。
クラスや年齢ごとに役割を分担し、それぞれの発達に合った製作作業を行うことで、最終的に一つの大きな顔はめパネルが完成します。「自分の作ったものが、みんなの作品の一部になる」という経験は、子どもたちにとって特別な達成感につながります。
年齢差がある園でも取り入れやすく、行事当日の写真撮影にも活躍する製作アイデアですよ。
目次
1. 全園児で取り組むひな祭り製作のねらい
全園児で一つの製作物を作るひな祭り製作には、さまざまなねらいがあります。
日本の伝統行事に親しむことはもちろん、異年齢で関わることで「協力する力」や「思いやりの気持ち」を育むことができます。
また、年齢に応じた製作作業を分担することで、無理なく参加でき、「自分もひな祭り製作に関わっている」という実感を持つことができます。
▼新人C子

C子
全園児で一つの製作をするって、ちょっと難しそうですね。
▼中堅B子
役割を分ければ大丈夫よ。ひな祭り製作として、年齢ごとにできる作業を用意すると参加しやすいわ。

B子
▼ベテランA子

A子
最後に一つの作品になるから、達成感も大きいひな祭り製作になるわよ。
2. 年齢別に分担する製作作業
ここからは、ひな祭り製作を年齢別の作業パートとしてご紹介します。
それぞれの製作物が、最後に一つの顔はめパネルにつながる構成です。
2-1. 未満児の製作作業(未満児パート)
【準備する物】

・絵の具
・筆
・画用紙
1.
保育者が絵の具をつけた筆で、子どもの指に色をのせます。

2.
画用紙に指スタンプをし、色や感触を楽しみます。

3.
乾いたら、保育者が桃の花や梅の花の形に切ります。

※色や形に決まりはなく、「押す」「触る」経験を大切にしましょう。
2-2. 年少児の製作作業(年少パート)
【準備する物】

・ペーパータオル
・水性ペン
・霧吹き
・クリアファイルや新聞
・はさみ
1.
ペーパータオルに、水性ペンで自由に線や模様を描きます。

2.
霧吹きで水をかけ、色がにじむ様子を楽しみます。

3.
乾かした後、保育者と一緒に花の形に切ります。

2-3. 年中児の製作作業(年中パート)
【準備する物】

・色紙や千代紙
・のり
1.
色紙や千代紙を、適当な大きさにちぎります。

2.
最後に作るパネル台紙の着物部分に貼りつけます。
※貼る位置や色の組み合わせを考えることで、表現力が育ちます。
2-4. 年長児の製作作業(年長パート)
【準備する物】

・花紙
・輪ゴム
・はさみ
1.
花紙を5枚重ね、1〜2cm程度の幅で蛇腹折りにします。

2.
中央を輪ゴムで留めます。

3.
両端を丸く切り、1枚ずつ丁寧に広げます。

3. 先生の仕上げ|顔はめパネルの完成
最後は、これまでに子どもたちが作った製作物を使い、保育者が顔はめパネルとして仕上げます。
【準備する物】

・大きめの段ボール
・模造紙
・ペン
・カッターナイフ
・のり
・ガムテープ
1.
全体の構図を考え、ひな人形の下書きをします。

2.
模造紙に清書し、段ボールに貼り付けます。

3.
顔の部分を、**必ず保育者が**カッターナイフでくり抜きます。

4.
子どもたちが作った花や飾りを配置し、全体を整えて完成です。

※完成後は、高さを調整し、安全に写真撮影ができるか確認しましょう。
4. 編集部豆知識
ひな祭りの菱餅やひなあられに使われる三色(ピンク・白・緑)には、それぞれ意味があります。
ひな祭り製作と合わせて伝えることで、行事への理解も深まります。















