• UPDATE

お月見を楽しむ!保育園の遊びと絵本紹介

秋の夜空に綺麗な月が輝く季節、保育園ではお月見をテーマにした「折り紙でうさぎを折る」「月やお団子のぬり絵やシール貼りを楽しむ」「絵本を通して昔ながらの風習に親しむ」などの活動が行われます。子どもたちが豊かな感性を育めるように、遊びの中で自然や文化に触れる機会を設けていきます。

制作

1.お月見に関する保育の取り組みでのねらい

お月見とは中秋の名月などの夜に、月を観賞し、収穫に感謝する日本の伝統行事です。日本の風習を子どもたちに伝え、折り紙でうさぎを折ったり、シール貼りやぬり絵にお月見のイラストを取り入れたりすることで、日本の文化や自然に親しみを持てるよう働きかけていきます。

▼新人C子

avatar

C子

お月見ってどういった行事なのかを子どもたちに伝えるのが難しいですよね。

▼中堅B子

日本の昔からの伝統的な文化であることは教えてあげたいわよね。

avatar

B子

▼ベテランA子

avatar

A子

興味を持ってもらえるように導入を考えたり、制作から遊びへと発展させたりしてもいいかもしれないわ。

2.お月見に関する保育の取り組み

今回の記事では、年齢に応じて、オリジナルのシール貼りやぬり絵の台紙をご用意した他、折り紙のうさぎの折り方、月にまつわるオススメの絵本をご紹介いたします。

2-1.お月見のシール貼り、ぬり絵

塗り絵のダウンロードはこちらより(PDF)
※A5サイズでダウンロードしてご使用ください。著作権は当社に帰属しますので、改変、インターネット上へのアップロードなどはご遠慮ください。

2-2.折り紙でのうさぎの折り方

【ふうせんうさぎ(年中~)】

🐰準備するもの
・折り紙
・ペン

①縦横に半分に折る。

②ふくろを開いて三角にする。(反対側も同様に)

③角を頂点に合わせて折る。(裏側も同様に)

④上の一枚の左右の角を中央の線に合わせて折る。下の部分は内側に折り込む。

⑤上の角を袋の中に折り込む。

⑥裏返して点線で折る。

⑦先ほど折った部分を広げ、手前から空気を入れる。

⑧顔を描いたら完成☆


【ふうせんうさぎ(年長~)】

🐰準備するもの
・折り紙
・ペン

①縦横半分に折り目を付けて戻す。

②中心の線に合わせて上下を折る。

③中心の線に合わせて左右から折り目を付けて戻す。

④二か所折り目を付けて、その折り目に沿って開いて潰す。

⑤中央の線から後ろに折る。

⑥⇨の部分から開いて潰し、点線の部分を内側に折る。

⑦⇨の部分から開いて折ります。

⑧点線で折り目を付けて戻す。

⑨点線で折る。

⑩⇨から開いて潰す。

⑪上下を立て、顔となる部分を後ろに折り、上下の立てた部分を戻す。

⑫点線で段折りにして裏返す。

⑬点線で折る。

⑭顔を描いたら完成☆

お尻の部分を上から押すとピョンピョン跳ねるよ♪

※対象年齢はあくまで目安です。一人ひとりの発達に応じて、保育者が援助しながら一緒に折ってみましょう。

2-3.オススメの絵本の紹介

保育園やご家庭で子どもたちに読んであげたいお月見や月にまつわる絵本をいくつかご紹介いたします。対象年齢はあくまでも目安です。絵本を通して自然や行事に興味を持ってもらえたら嬉しいですね。


・おつきさまこんばんは(0歳~2歳)
作:林明子
出版社:福音館書店
ISBN:978-4-8340-0687-2

「はじめてのおつかい」の作画などで知られる林明子さんの作品。おつきさまの丸い形や鮮やかな黄色が乳児さんの興味を惹きます。「こんばんは」という日常で使う挨拶の言葉も繰り返し出てくるので、まだあまり絵本に触れる機会の少ない子でも読みやすい一冊となっています。



・おつきみおばけ(3歳~5歳)
作:せなけいこ
出版社:ポプラ社
ISBN:978-4-591-14616-3

「ねないこだれだ」や「おばけのてんぷら」で有名なせなけいこさんの作品。ちぎり絵や切り絵などで表現されている作品が多く、他の絵本とは違った雰囲気を感じられます。ある日、森にいた小さなおばけちゃんが迷子のうさぎちゃんの泣き声を聞きます。なかなか泣き止まないうさぎちゃんにおばけちゃんが取った行動は?そして二人はお月見を楽しむ事が出来るのでしょうか。



・パパ、お月さまとって!(3歳ごろ~)
作:エリック=カール
出版社:偕成社
ISBN:978-4-03-328280-0

「はらぺこあおむし」で有名なエリック=カールさんの作品。ある晩のこと、窓の外にお月さまが見えたことで「お月さまとあそびたいな」と思ったモニカ。パパは娘のモニカの願いを叶えるために奮闘します。大きく開く仕掛けは子どもたちも楽しみながら見てくれますよ。


 


・おつきみうさぎ(3歳~)
作:中川ひろたか/文、村上康成/絵
出版社:童心社
ISBN:978-4-494-00596-3

卒園ソングの「みんなともだち」の作詞作曲や、「世界中のこどもたちが」や「にじ」などの作曲を手がけている中川ひろたかさんと、「999ひきのきょうだい」シリーズなど、数々の絵本の作画をしている村上康成さんの二人の作品の「ピーマン村の絵本たち」という保育園の行事などにまつわる絵本シリーズの中の一冊。子どもたちが出会った不思議なうさぎの正体は?わくわくしながら読める一冊です。



・うそつきのつき(4歳ごろ~)
作:内田麟太郎/文、荒井良治/絵
出版社:文溪堂
ISBN:978-4894230934

「ともだちや」や、行事にまつわる絵本などを多数執筆している内田麟太郎さんと、明るく鮮やかな色遣いと、斬新、大胆、奔放な作風で、国内外で評価されている荒井良治さんの二人が手掛ける作品。作中には何度もダジャレが出て来ます。子どもたちは絵本に繰り返し出てくるダジャレに笑ってくれることもありますが、絵本の中のおじさんは…?お月見の絵本ではありませんが、月に興味を持つきっかけの一つになるかもしれません。

3.編集部豆知識

月を眺めていると見えてくる模様。日本では「餅をつくうさぎ」に見えると言われていることはみなさんご存じかと思います。さて、世界各地ではどのように見えると言われているでしょうか。そのいくつかをご紹介します。

〇カニ
イタリアやスペインなどの南ヨーロッパでは一つの大きなハサミを振り上げているカニの姿に見えるといわれているそうです。これは、海が身近な地域であるためにそう見えるという考えが生まれたと考えられています。

〇女性の横顔
アメリカや東ヨーロッパの一部では暗い部分ではなく、明るくなっている部分を見て、女性の横顔に見えると言われているそうです。その他に、本を読む人や、水を汲む人、男性の顔など、様々な模様に見える地域もあります。これは、その地域に残る逸話や環境などが関係しているものが多くあるそうです。

〇ワニ
インドではワニに見えると言われているそうです。これは、仏教の聖地であることが関連しているとも言われています。インドではワニは水神として崇められているそうです。こうした歴史や文化的な事象も古くから人々の物の見方に影響していたのかもしれませんね。

〇ロバ
中南米では、月の模様がロバに見えると言われているそうです。これは、古くから農作業や移動手段として、人々の生活に欠かせない存在として密接に関わってきたため、親しみやすさから月の模様と重ねて見られるようになったと考えられています。

その他にも国や地域によって様々な見え方があるようです。気になった方は調べてみてはいかがでしょうか。また、子どもたちに何に見えるか聞いてみると意外な返答が得られて面白いかもしれませんよ。

4.お月見に関する保育の取り組みのまとめ

いかがでしたか。今回はお月見に関する保育の取り組みについてご紹介しました。制作活動や絵本、そのほかの遊びを通して自然や伝統に触れる機会を設けて、子どもたちの感性を育めるお手伝いができれば嬉しいですよね。

前期講座

WEB講座

WEB講座

仕事と育児を両立するためのお役立ち情報-WorkConnection

保育士スキルアップ講座

福岡の優良求人情報あり!子連れ出勤可能園あり!保育料金割引制度あり!

保育士派遣