目次
1. 子育て支援員とは？
C子
最近「子育て支援員」って耳にするんですけど、保育士さんとは違うんですか？
そうね。子育て支援員は、国が2015年に始めた制度で、資格がなくても研修を受ければ子どもと関わる仕事ができるの。保育士不足を補いながら、地域で子育てを支える大切な役割を担っているのよ。
A子
子育て支援員制度は、厚生労働省が定めたカリキュラムに基づき、各自治体が実施する研修を修了した人を「子育て支援員研修修了者」として認定する仕組みです。
つまり、「保育士の国家資格はないけれど、子どもに関わりたい」「子育て経験を活かしたい」という人が、一歩を踏み出すための入口でもあります。
2. 子育て支援員の仕事内容
子育て支援員は、保育園だけでなく、地域や家庭を支えるさまざまな場で活躍します。
3. 子育て支援員研修の内容
子育て支援員になるには、自治体が実施する研修を修了する必要があります。
※時間数や日数は自治体によって異なりますが、多くは数日間～1週間程度で修了できます。
3-1. 基礎研修
- 子どもの発達と心の理解
- 健康・安全管理（事故防止、応急処置など）
- 保護者とのコミュニケーション
3-2. 専門研修
- 小規模保育事業コース
- 地域子育て支援拠点コース
- 放課後児童クラブコース
3-3. 研修カリキュラムまとめ
4. 子育て支援員と保育士の違い
5. 子育て支援員の魅力とやりがい
子育て支援員の魅力は、資格がなくても子どもと関わり、家庭を支えられること。
・初めて会った子どもが、名前を呼んでくれるようになった瞬間
・保護者から「ここがあるから安心です」と言われたときの達成感
・学童で「先生聞いて！」と元気いっぱいに話しかけられる喜び
こうした一瞬一瞬が、日常の仕事に意味を与えてくれます。
C子
子どもと関わる一つひとつの時間が、こんなに大切なんですね！
6. 子育て支援員の課題とキャリアアップ
- 保育士資格に比べると給与水準が低め
- 自治体差（日程・費用・演習）が大きい
- 「補助的な立場」にとどまる場合がある
実は私も、最初は支援員から始めて、現場を経験するうちに「やっぱり保育士になりたい」と思うようになったの。そこから試験に挑戦したのよ。
A子
7. 子育て支援員の働き方の多様性
子育て支援員の魅力のひとつは、働き方を柔軟に選べることです。
- パート勤務：週2〜3日だけ働き、家庭や子育てと両立
- 扶養内勤務：ライフスタイルに合わせて無理なく収入を得られる
- 副業的な関わり方：別の仕事を続けながら、子どもと関わる経験を積む
- キャリアアップ型：支援員から保育士を目指す前提で現場経験を積む
特に、子育てを終えた方やブランクのある方にとっては、生活に合わせて働ける点が大きな魅力です。
8. 現役子育て支援員の声
C子
実際に働いている人の声を聞いてみたいです！
支援員として子どもの成長に寄り添える喜びを日々感じています。資格取得を通じて自分の子育ても見直し、学んだ知識を日常に生かしてより穏やかに向き合えるようになりました。資格を取ってよかったです。
D子
保育士資格取得を目指す前に保育の仕事が適しているかどうか知るために子育て支援員の資格を取得しました。保育補助としての仕事に就けたことで保育士さんと協力して子どもの成長を感じることができ、やりがいのある仕事だと実感できています。資格を取ってよかったです。
M子
9. まとめ
子育て支援員は、資格がなくても挑戦できる子育て支援の入口。
その為、子どもや保護者と向き合う中で得られる喜びは大きく、その経験は保育士を目指す人にとっても大きな財産になります。
さらに、家庭と両立できる働き方や扶養内勤務など、多様な働き方が可能であり、ライフステージに合わせてキャリアを描けるのも魅力です。
