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保育士試験に合格したら!知っておきたい登録から就職までの流れ

保育士試験に合格したらそこで終わりではありませんよね。ついに保育士としての次の一歩を踏み出す準備が整いました。本記事では、合格後にするべき保育士証の発行手続きや独学で取得した方の就職先の選び方など、保育士として働くまでの流れを紹介いたします。

これから保育士として新しいキャリアをスタートさせる皆さんが、スムーズに仕事を見つけるための情報やポイントを解説するので、最後までご覧ください。

保育士実技試験対策講座

1. 保育士の仕事は子どもの成長を見守り支えること

保育士は、保育施設や児童福祉施設などで、子どもの成長や発達を支援する専門職です。主に0歳から就学前の子どもたちを対象に、基本的な生活習慣の指導や遊びを通じた教育を行い、心身の健全な成長を考えます。また、子どもが安全に暮らす環境を整え、保護者への相談やアドバイスも行います。保育士は子どもに寄り添い、成長を見守りながら豊かな人間性を育む大切な役割を担っています。

2. 保育士試験の全体像を振り返り!合格までのプロセスを再確認

保育士試験に合格した後、次にやるべきことを理解するために、まずは試験の全体像を振り返りましょう。ここでは保育士試験合格までの流れについて説明します。

2-1.保育士試験を申し込む

保育士協会より保育士試験の要綱から申込をし、料金を支払い受験の手引きを取り寄せる。近年ではオンラインで申し込みをする方が多いです。

2-2.筆記試験を受験する

保育士筆記試験には以下9科目すべてを合格した者が実技試験へと進むことができます。
1回に全教科合格しなくとも最大3年間は有効期限があります。

  1. 保育の心理学
  2. 保育原理
  3. 子ども家庭福祉
  4. 社会福祉
  5. 教育原理
  6. 社会的養護
  7. 子どもの保健
  8. 子どもの食と栄養
  9. 保育実習理論

2-3.実技試験を受験する

保育士実技試験には以下3科目中2科目を自由に選択し、2科目それぞれ50点満点中60%以上で合格とされています。
実技試験では正確な合格ラインというものは公表されていませんが「絵がうまい」「歌が歌える」というわけではなく、保育士としての姿を見られる傾向にあります。

・音楽に関する技術
・言語に関する技術
・造形に関する技術

3. 実技試験合格後から保育士証取得までの流れ

実技試験に合格した後、保育士証を手に入れるためにはいくつかの手続きが必要です。保育士証は就職する際に提出を求められる重要な書類です。ここでは、実技試験合格後から保育士証を取得するまでの流れを順を追って解説します。

保育士証とは

保育士証は、保育士としての資格を証明する公式な証明書です。この証明書は、保育士試験に合格し、所定の手続きを経て交付されます。保育士証を持つことで、保育士としての業務に従事する資格があることが認められ、保育施設や児童福祉施設などで働く際に必要不可欠な書類となります。保育士証は、仕事に就くための大切な証明となり、保育士としての活動を行う上で欠かせません。

3-1.保育士証を取得するまでの流れ

保育士試験に合格したら自分で書類を取り寄せ、手続きをしなければなりません。登録と発行に必要な手順を見ていきましょう。
①実技試験の合格通知が届く
②「保育士登録の手引き」を登録事務処理センターへ取り寄せ
③約1週間後ほどで「保育士登録の手引き」が到着
④必要書類の準備
⑤手数料の支払い(指定の用紙)
⑥郵便局から簡易書留で提出
⑦約2ヵ月ほどで「保育士証」が届きます
引用:社会福祉法人 日本保育協会

4. 保育士の働き先を紹介。認可保育園から学童保育まで

保育士証が手元に届いたらさっそく就職活動です。保育士資格には保育園以外にもさまざまな就職先があります。
ここでは独学で保育士を取得された方にオススメな就職先を紹介をしていきます。

4-1.認可保育園

認可保育園とは児童福祉法に基づき市町村が設置を届け出た、または社会福祉法人などが都道府県知事等の認可を受けて設置した児童福祉施設です。

【認可保育園のメリット】
・保育士が多く出勤しているので新人研修に手厚い。
・シフトの種類も多いため自身の希望の時間の出勤がしやすく、保育士が多いため急なお休みにも対応してもらえる
・たくさんの行事があるため年間スケジュールが勉強できる
・公の補助金に支え得られており、給与面も安定している

4-2.企業主導型保育園(20名以上)

企業主導型保育園は企業が主に従業員の子どもを預かるために設置し、国から運営費や施設整備費の助成を受けて運営している施設です。

【企業主導型保育園のメリット】
・研修制度が整っているためきちんと勉強してから現場デビューができる
・運営元が企業なので企業独自の待遇が受けられる(例:フィットネスクラブ通い放題・保育料全額会社負担など)
・希望休が取得しやすい

4-3.放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは児童福祉法に基づく福祉サービスで、6歳から18歳の障がいのある子どもや発達に特性のある子どもを対象に、日常生活のスキルや集団生活への適応を支援しています。

【放課後等デイサービスのメリット】
・利用者の個々に合わせたカリキュラムを組むためゆっくりかかわることができる
・定員10~20名と保育園より少ないため担当する人数が少ない
・一般的な保育園より未経験でも待遇が高い施設が多い

4-4.学童保育

小学校に就学している児童を放課後や長期休暇中に預かり、生活の場を提供する施設です。

【学童保育のメリット】
・未経験歓迎の求人が多い
・長期休暇のみなど副業からでも働ける
・一般的な保育施設に比べ残業が少ない

5.初心者には難易度高め。経験を積んでから目指すべき保育施設

自身が就職したい施設が見つかっても初心者がいきなり挑戦するのは難易度が高い保育施設もあります。これらの施設では、特別なスキルや経験が求められるため、まずは一般的な保育園や施設で経験を積むことが大切です。

5-1.小規模保育園(19名以下)

0~5歳児を対象に、定員6~19人と少人数で運営される保育園

【小規模保育園の就職が難しい理由】
・基本、保育士2名配置のため経験者を求める施設が多い
・急なお休みの代替スタッフが少ないためシフトの融通が利きにくい

◇ただし小規模保育園での保育補助経験がある場合は優遇されやすい傾向にあります。

5-2.院内保育園(託児所)

病院で働く医療従事者の子どもを預かるための保育施設。

【院内保育園の就職が難しい理由】
・24時間対応の園が多く経験者を求める施設が多い
・病児保育と併設している園があり救急対応の経験を求められる

◇看護師や介護士で夜間対応の経験がある場合は優遇されやすい傾向にあります。

5-3.乳児院

家庭での養育が困難な乳児や幼児を保護して、保護者に代わって養育する児童福祉施設。

【乳児院の就職が難しい理由】
・養育が必要な園児が多いため経験者や専門の施設の経験を求められる
・24時間体制

◇ただし医師免許、社会福祉士、精神保健福祉士の資格がある場合は優遇されやすい傾向にあります。

6. 動画での解説

保育士試験から資格を生かせる就職先までを分かりやすく動画でもまとめています。

7. まとめ

本記事では保育士試験に合格した後の手続きや仕事先を紹介しました。保育士として働く職場にはさまざまな施設があり、経験者を求める求人が多いと思われがちですが未経験を好む施設も多数あります。
これからのキャリアを成功させるためには、経験を積みながら自分に合った職場を見つけることが大切です。どの施設で働くかを慎重に選び、成長し続ける保育士を目指しましょう。

 

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